2025/10/11 00:37

「顎と尾 」 二つの異なる力を、牛革という大地が受け止めた構造。
それが「IGNIS(イグニス)」である。
クロコダイルの顎、クロコダイルの尾。
それぞれが“掴み”と“切り開き”を象り、牛革はその両端の緊張を支え、均衡を保つ。
IGNISとは、運の流れを「始動」させるための構造である。
顎 ─ 掴む力

クロコダイルの顎は、力の起点である。
噛みしめるように刻まれた腑は、「掴んだ運を離さぬ意志」を宿す。
IGNISシリーズでは、その顎の構造を生かした裁断により、素材が持つ握力のような張りと緊張を表面に浮かび上がらせている。
それは、形の中に“始まりの意志”を封じ込める設計である。
尾 ─ 切り開く力

尾は、水を押し分け、身体を前へと進ませる推進器官。
その筋の連なりは「未来を切り開く力」を象徴する。
IGNISシリーズでは、この尾の流れをそのまま構造に取り込み、掴んだ運を前方へ導くためのリズムを形成している。
縦に走る腑の連続は、内に動きを秘めた静けさとして現れる。
牛革 ─ 支える力

IGNISにおける牛革は、顎と尾を受け止める大地である。
堅牢でありながら柔軟。
掴む力と切り開く力を均衡させ、構造に静の呼吸をもたらす。
この革があることで、二つの力は暴れず、ひとつの流れとして循環を始める。
堅牢でありながら柔軟。
掴む力と切り開く力を均衡させ、構造に静の呼吸をもたらす。
この革があることで、二つの力は暴れず、ひとつの流れとして循環を始める。
IGNISという選択


IGNISを所有するということは、
まだ形を持たぬ“運の始まり”を自らの手で動かすという選択である。
顎で掴み、尾で進み、牛革がその流れを支える。
それは、静けさの中に息づく緊張──
Kaijiendoが描く「運の構造美」の出発点である。